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監督 佐藤寿保

1959年生まれ、静岡県出身。東京工芸大学在学中より8mmで自主映画を制作。卒業後、向井寛主宰の「獅子プロダクション」に参加。滝田洋二郎らの助監督を務める。85年『狂った触覚(激愛!ロリータ密猟)』で監督デビュー。同年ズームアップ映画祭新人監督賞を受賞。以後、日常にひそむ狂気と倒錯のエロチシズムをハードでありながらも独特の映像美で描く異色作を連発。サトウトシキ、佐野和宏、瀬々敬久らと共にピンク四天王と称され、その筆頭として、当時衰退していたピンク映画界に一大ムーブメントを巻き起こす。その作風はロッテルダム映画祭、ヴィエンナーレ映画祭など海外でも注目され、国内外にカルト的ファンが存在する。96年『藪の中』で一般映画に進出。2010年の『名前のない女たち』はモスクワ国際映画祭など多数の映画祭に出品され、カナダのファンタジア映画祭では主演の安井紀絵が主演女優賞を受賞。2014年よりスタートした『華魂』シリーズの第二弾『華魂 幻影』が2016年4月に公開された。

脚本 夢野史郎

東京都出身。写真学校で出会った中山潔監督の2作目『滴りの地図(公開題:指と舌ぜめ)』(‘80)で脚本家デビュー。同作がキネマ旬報誌上で松田政男氏に評価され、監督共々当時のピンク映画界のニューウェーブとして注目される。以降、中山作品の大半の脚本を担当。その後、中山作品の助監督であった滝田洋二郎監督と組んだ『真昼の切り裂き魔』(‘84)は、ズームアップ映画祭作品賞、シナリオ賞等を受賞しピンク映画史における傑作として語り継がれている。
更に滝田作品の助監督であった佐藤寿保監督に請われ、佐藤の2作品目『ゼロ飛行(公開題:SEX乙女隊 獣たちの宴)』(‘85)を執筆。以降、次々に佐藤とのコンビで秀作を発表。無機質化する都市と人間精神の荒廃の行方をミステリー的趣向で追求した20本以上の作品群は、国内外に熱狂的ファンを獲得する。本作『眼球の夢』は、『刺青 SI-SEI』(‘05)以来、10年ぶりのコンビ作となる。

プロデューサー ルーシァン・キャスティーヌ=テイラー
Vêrêna PARAVEL

1966年生まれ、イギリス出身。ハーバード大学感覚民族誌学ラボのディレクターであり映像作家。おびたただしい羊の群れを放牧して生計をたてているアメリカン・カーボーイの歴史の終焉に立ち会った『モンタナ 最後のカーボーイ』(’09/共同監督:イリーサ・バーバッシュ)は、ベルリン国際映画祭などに正式招待される。人類の両義性をテーマにヴィデオ・インスタレーションと写真のシリーズなど、多様な映像作品を発表し続けている。

プロデューサー ヴェレナ・パラヴェル
Lucien CASTAING-TAYLOR

1971年生まれ。スイス出身のフランス人映像作家であり人類学者。ハーバード大学感覚民族誌学ラボに所属。ニューヨークの自動車解体工場がひしめく一帯を2年間にわたり記録した『ニューヨーク・ジャンクヤード』(‘12/共同監:J.P.シニァデツキ)は、ロカルノ国際映画祭で最優秀初長編審査員特別賞などを受賞。

ルーシァン・キャスティーヌ=テイラーとヴェレナ・パラヴェルの共同監督作品『リヴァイアサン』(’12)は、いまだかつてない手法による圧倒的な映像と音響が各地で絶賛され、ロカルノ国際映画祭国際批評家連盟賞などを受賞。『眼球の夢』撮影期間中、ふたりはすべての現場に同行し、撮影風景を記録し続けた。その膨大な映像は現在編集中だが、彼らがどこに視点を持ち、どんな作品に仕上がるかは、いまのところ不明である。

撮影 御木茂則

1969年生まれ、東京都出身。日本映画学校卒業後、園子温監督『部屋 THE ROOM』(‘94)の撮影を担当。以後、多くの映画、TV、CM等の現場で研鑽を積む。映像全般に関する幅広い知識を発揮し、撮影のみならず照明技師としても活躍中。主な撮影作品として『希望の国』(‘12/園子温監督)、『ひ・き・こ 降臨』(’14/吉川久岳監督)、『華魂 幻影』(‘16/佐藤寿保監督)他。照明技師としては『孤独な惑星』(‘11/筒井武文監督)、『華魂』(’13/佐藤寿保監督)、『滝を見にいく』(‘14/沖田修一監督)他。
『眼球の夢』では様々な工夫を凝らし、シュールで幻想的な映像世界を創出。随所に登場する眼球写真の撮影も担当した。

音楽 田所大輔

1980年生まれ。徳島県出身。現在、京都大学博士課程大学院生(専門:放射光物理)。
5歳でクラシックピアノ演奏を、10歳で即興曲の作曲を始める。近年は、研究活動と並行しながらダーク・アンビエントの作曲をおこなう。テーリ・テムリッツとのエレクトロアコースティックユニットTragic Selectorや山中透、タイロウ(原爆オナニーズ)との即興バンドNOT Yにピアニストとして参加。『眼球の夢』で初めて映画音楽をてがけた。